2011年4月5日火曜日

遅ればせのブログ開始

土佐日記ではありませんが、「ひともすなるブログというものを、我もしてみんとて
するなり」というような気分で始めました。
もう少しで一ヶ月になるあの東北から関東を襲った大地震と津波は、私たちの心や精
神にも、大きな亀裂をいれたようです。あれ以来、涙とともに思いや言葉があふれて
きます。
ギャラリーでは、4月の予定していた毎年恒例の「エスカレ 重田周作ジュエリー
展」を延期しました。これからの活動を4月の一ヶ月をかけて、見直していきたいと
思っています。

今日は午後3時から「長野市民会館検討委員会」です。委員長代理として、この2年
ほど、新しい市民会館建設を前向きに捉え、検討してきました。長野市の芸術文化の
拠点作りと、音楽、演劇それぞれの小ホール、いくつかののリハーサル室など、単な
るホール機能だけではない、文化拠点をイメージしてきました。これまでも、建設場
所の何回かの変更、最後の決定が、市役所との合築という、個人的には納得できない
ものもありましたが、設備の整った空間で、ああいう演劇を若い人に見せたい、こん
なワークショップも・・・とソフトを伴った運営への希望を持っていました。
しかし、この震災で自分の中で、そういうものがリアリティを失いました。この大き
な犠牲と被害の中で、芸術文化に関わるものがするべきことはなんだろうか?まだ結
論は出ませんが、考え続けて行きたいと思います。
現在、税金を使ってするべきことの順序は、新・市民会館建設でないことは確かで
す。長野市のホール環境を考えると、ここは耐震でしのぎながら、文化のソフト、人
材を充実させるべきだと思っています。今日は最後の委員会に出てきます。
石川 利江